ドビュッシー「第一狂詩曲」②
前回に続きドビュッシーの「第一狂詩曲」のレッスンノートを更新しました。
今回は中間部の替え指について書きました。
この曲を吹く方なら、①と②のカッコ内の替え指を一度は探したことがあると思います。
今回新しく教えてもらった替え指があったので、書いてみます。
①のカッコ内はラ♯とシのトリル
下巻の下二つのキーを動かすと綺麗なトリルになります。
②のカッコ内
こちらは装飾の部分のド♯の替え指です。
ラ♯からド♯の装飾音符に行く時、通常の指だと滑らかさが足りないと指摘された時に教えてもらったのがこちらの替え指。
音程が低いので、高めにとる必要がありますが、とても滑らかな音色なので、この場面に相応しい音色が得られると思います。
ラ♯からこの替え指に行くのに滑らす工夫が必要なのですが、ぜひ試してみてください🥰
(実は私は別の替え指を知っていたのですが、音程が低いわりに明るい音色でした。コントロールが難しかったので、私にはこの替え指は大変効果的でした☺️)
Plus retenuの部分に◯がしてありますが、こことても美しい場所ですよね☺️
私も大好きな場所なのですが、師匠がしてくれた喩えがとても素敵だったので、ご紹介しますね。
「ここは顔を覆ってる扇が動いて、綺麗な顔の一部分が見えるような感じ。ほら浮世絵の見かえり美人のような。扇が動いて顔が少し見えるんだけどまた扇で隠れてしまうの。日本の踊りでも扇ってすごくゆっくり動かすでしょう?あれくらい優美なの。」
ドビュッシーも浮世絵に魅せられた一人ですが、こういう所で祖国の芸術が出てくるのはとっても嬉しい🥰
③に続きます