リュエフ「コンセルティーノ」③

前回はカデンツまで書いたので、今回はその先のAllegroの楽章から行きましょう。

 

冒頭にあった主題が戻ってきますが、後半はより華やかさが増します。

 

私は後半2/4と3/8が入れ替わり立ち替わり登場するところが大好きです。

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どこかの民族舞踊みたい😳💃

 

途中でふっと思い出したようにAdagioの楽章の名残りが出てきます。

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Expressif と書いてあるので、もちろん豊かに歌っていきますが、「sans bousculer せき立てない、押し合わない」と指示がありました。

ここはAdagioの時のような少し後ろ髪を引っ張られるような場面にすることで、このAllegro楽章の奥行きが広がるのではないでしょうか。

 

時々見えるメランコリがあって、この曲は一層躍動感が増すんだと思います。

 

終わりは6連符のパッセージで華やかに終わりに向かいます。

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6連符が始まるとピアノのパートはお休みなので、ついつい少しテヌートをつけて少しゆっくりから始めたくなりますが、ここは必ずインテンポで。

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3/8に変わる終わり3小節も、余計な事はせずにシンプルに軽やかに終わりましょう。

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました😊