リュエフ「コンセルティーノ」①
今回はリュエフの「コンセルティーノ」について書いていこうと思います。
このレッスンノートは私がフランスに来てから受けた指示を記録してます。
一つの解釈として記事を読んでいただけたら嬉しいです。
ジャニーヌ・リュエフは1999年までご存命だった女流作曲家です。
この作品はパリ国立音楽院のコンクール用に書かれています。
コンクール用というだけあって、難しい😅
でもテクニック的なところから音楽的な楽章までギュッと詰まっているので、勉強するのにすごくバランスが良いと思ってます。
フランスに来てから、パリ国立音楽院のコンクール用に書かれた作品を勉強する機会が多かったのですが、実は私自身、フランスに来るまではあまりこの手の曲は知らなかったです。(メッサージュやラボーの作品は演奏の機会があるのに不思議🧐)
とは言っても、私も大学卒業してからかなり年月が経っているので、今は演奏する機会も多いのかもしれないですね。
先ほど書いたけれど、曲の長さも内容もすごくバランスが良いから年度末の試験とかに選びやすいんじゃないかなと思います。
私が最初にレッスンに持っていった時、師匠に言われた第一声
「湿気っぽい!」
🤣🤣🤣🤣🤣
少し戯けたような、カラッと陽のエネルギーに溢れた演奏でなければ、この曲の魅力はほぼ失われてしまうでしょう。
クラリネットのパートはAから始まります。
Aから4小節を経て主題が始まります。主題がきたら待ってました!といわんばかりに踊り出したくなるようなメロディー。
そう!嬉しいのです!!
春を待ちに待った動植物が、暖かい陽で目が覚めて、春の日差しを喜んで踊るような。
そう。春は嬉しいんです。
日本にいた時はこの春の嬉しさが、分からないでいました。というのも私は生まれも育ちも関東なので、冬もお日様出るんですね。
多分東北地方の方は共感できるんじゃないかな。。。。フランスは冬の間すこししか太陽が出ません😔
毎日厚い灰色の雲がドーンと空を占領して、尚且つ雨が多い😭
ずっとこんなだと鬱になります😰
でもある日突然サッと光が差すようになるんです。この嬉しさと言ったら!!!!踊り出します🤟🤟
そうしていくうちに少しずつ木の蕾が膨らみ始めて全体が薄ピンクになっていきます。
留学前に日本の師匠がよくフランスの
天気の話をしてくれました。
ドビュッシーの和声みたいな陽が差すんだよって。
来てみて分かりました。
本当にそうだ😳
天気のことばかり書いてしまったけれど、大きな衝撃を与えられた事だったので紹介してみました。
レッスンノートは②に続きます。