ストラヴィンスキー「三つの小品」③
今日はストラヴィンスキーの「三つの小品」第三楽章の事について書きたいと思います。
私の持っている版には三楽章のページの下に前の版との違いが7箇所載っているのですが、レッスンで訂正があった箇所はこの箇所↓でした。
私も実際シ♭ではなくシで吹く演奏も多く聴いていましたし、注)を参考にして考えた結果シで吹いていたのですが、やはりここはシのまま♭つけずに。とのことでした。
前回も書きましたが、第三楽章は♪=160なので、二楽章よりも気持ち遅くなります。
少しテンポが落ちた中でこの変拍子を感じながら、吹くのがこの曲のお洒落なところだなと私は思っています☺️
全体を通して、書いてあることは必ずやります。
・ブレスマーク
・スタッカーティシモ
・アクセント
・クレッシェンド、デクレッシェンド
・sombrer le son subito これはsubito piano という意味です。 sombrerには沈む、物事が消え失せるという意味があります。
この箇所
私は学生時代、どうしても息が続かなくて、37小節目で吸っていたことがありました。
でもここは絶対我慢の場所です。苦しいけれど、絶対テンポが前のめらないで、この変拍子を感じて吹くことに意味がある!と私は思ってます笑
今回レッスンで取り上げて思ったことは、本当はブレスが保たれる場所でブレスが足りなくなるところは、演奏中に何か無駄な事をしてることが多いという事でした。
まずは楽譜に書かれている事をシンプルに音に具現化することがすごく大切だと思います。
最後の一段、難しけれど、これがなければストラヴィンスキーではない!!!というくらい印象が強い場面です。
57小節目のアクセントは絶対です。
お腹がしっかり動いてアクセントに為に息を吹き込める余力があるくらい、身体が柔らかく固まらない必要があります。
ここの三連符。難しいんです。
でもここは必ずテンポ通り、絶対走らないこと。そして音程が必ずジャストであること。
音程の差が狭いとグチャと聞こえてここの良さが出てきません。
そして最後から二小節前はまだffのままです。フェルマータまではdimはありません。
シ♭は替え指を使って音程が良く鳴りの良い運指で。
そして最後の最後でdimです。装飾のソは大事にしましょう。
少し前にも書きましたが、必ず喉やお腹が柔らかい状態でいつでも息が吹き込める状態にしている必要があります。
スタッカートに気を取られて、力を入れるあまり身体が硬直してしまうと、とてもヒステリックな楽章になってしまいます。
必ず身体はいつでも柔らかく動く状態にしていることが重要だと思います。
お読み頂きありがとうございました😊
また違う曲でもレッスンノートを書いてみたいなと思います。
ぜひご興味のある方は覗いてみてください☺️