デニゾフ「ソナタ」③

前回に続きデニゾフのソナタの二楽章について書いていきたいと思います。

 

一楽章は拍子がなかったのに対して二楽章は細かく拍子が刻まれています。

冒頭にallegro giusto とあります。giustoには正確にという意味があります。

機械的なくらいきっちりかっちりがこの楽章にふさわしいでしょう。

 

テンポはallegroですが、ここからのパッセージが明瞭に聞こえるテンポの設定が大事と指示がありました。

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早すぎるとせっかく細かく書かれているリズムがグシャとなって分からなくなるからです。

 

最初慣れる為に、この曲の指揮を振れるようになりなさい。と言われました。

まずは身体が覚えるまで譜読みをすることが重要です。その後に丁寧にこの音程差を捉えていく練習をするとスムーズかと思います。

 

デニゾフブログ①でも書きましたが、譜面を清書するのも良いトレーニングになると思います。

 

そして全体の1/3を占める中音域のシのフラットですが、普通の指だと少し音の抜けが良くありません。

なので私は変え指を使って対応しました。

ぜひ自分の楽器で音程がよく抜けの良い運指を見つけてみてください☺️

 

最後は、音の数が減って気が抜けそうになりますが笑

ここは一番集中を上げるべき場所だと私は思います。

 

私は特にここは清書に助けられたので例を載せておきます。

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最後の最後のシのフラットがpppで一番良い音が出せるように、こだわるとグッと締まった演奏になるのではないでしょうか?

 

今回も読んでくださりありがとうございました。

少し専門的になってしまうため、文字にするとどうかな?と思っているのですが、呼吸についても機会があったら書いていきたいと思います☺️